第36回 禁断のフラッシュモブ

「奥様、この度は突然のことで。深岸田社長とはつい3日前、お会いしたばかりなのに。」「木島さん、私もまだ信じられなくて。」「響子さん、そろそろ喪主席の方へ行かれたら。」「お義姉様わかりました。木島さん、忙しいところをどうもありがとう。ひどい傷があるので夫の顔を見せられなくてごめんなさい。」「いいえ、お気になさらず。奥様もお力を落とされませ…

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第35回 大人への感謝状

世の中を見渡す限り、今、導き出した答えは「私の子供時代は良い時代だった」。懐古主義ではありません。昭和に戻りたいとも思いません。ただその当時の大人達は、大人の役割を果たしてくれていたんだ。それを感ずるのです。もしかしたら大人達自身が楽しむために、真面目に取り組んでいただけなのかもしれません。真実はどうでしょう。でも、本当に良い時代を私に…

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第34回 エビデンス霊園墓地にて

《人生は100年時代。だが、マスコットキャラクターの平均寿命は短命である》墓前におはぎを供え、手を合わす人影。人影だろうか。身体の2分の1が頭。背中には航空力学に反する、異様な羽根が生えている。薄汚れ、綻びの目立つこの生き物は、ひとり墓石に語りかけた。「アビ丸(※1)久しぶり。一緒に『ちから』(※2)のおはぎを食べよう」。(※1)198…

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