第20回 マスク売りの少女

「マスクはいかが。マスクはいかが。売れ残ったマスクはいかが。引き取り手のないアベノマスクもいかが」。夜の街に、売り声が虚しく響きます。マスク売りの少女は手に提げたカゴを見つめて、「1枚も売れない」。そう嘆きました。マスク売りの少女の前職はマッチ売り。流しのマッチ売りで立ち寄ったバーやクラブがコロナ禍で廃業・休業となり、千鳥足で「うちにけ…

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第19回 キャッツ 〜おバカな猫〜

これは、私が中学3年の頃から自宅で飼い始めた、首輪が嫌いな黒白のオス猫です。名前はヴォルデモート(仮名)。いつも「ニャー」としか鳴きません。向かいの老夫婦宅の扉が開いていると勝手に上がり込み、和室で座る妻の眼の前を横切りながら、「ヴォルデモートや。」「ニャー」「暑いね。」「ニャー」と交わし、中庭に出て行ったそうです。皆がとても可愛いがっ…

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第18回 彼岸花ちゃんの言伝

高齢ながらお遍路さんの姿で親しまれている、地元幟町マスコットキャラクター「彼岸花ちゃん」。彼女の訃報が届きました。昨年はコロナ禍の影響で、欧米からの観光客の激減と、相次ぐイベントの中止のため「彼岸花ちゃん」の仕事も影響を受けていたようです。それでも「うちね、インターネットを使って持続化給付金の手続きを、ひとりでやったんよ」と笑いなが…

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