第49回 クリスマス物語

東京・南麻布の一角に、ある国の在日大使公邸がありました。緑に覆われた、風格ある少し古い建物です。その室内に、1匹の小さな小さなアダンソンハエトリグモが住んでいました。名前はヴィクトル。ヴィクトルには親がいません。仲間もいません。皆、お掃除ルンバに吸われてしまいました。ヴィクトルの日課は、毎日虫を捕って食べること。お腹がいっぱいになったら…

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第48回 どうしてかな。なんでかな。

台所で遅めの昼食を終え、店内の接客椅子に座り、誰もいないとちょっと寝る。それが私の午後のルーティン。この時、西日が、東の窓から射し込みます。自然の摂理に反する現象は、向かい側南北2棟、高層ビル窓ガラスの反射光。日差しの角度や時間の長さが、四季折々変化します。(♪ 今は まだ秋 誰も いない店 ) のこの時期は、南棟中層階・右端から左斜め…

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第47回 広島良いとこ、一度はきんさい (広島弁による)

小学生の頃じゃ。わしは地区の盆踊り大会で、毎年2時間、本気で踊っとった。昭和のストリートダンサーじゃの。新しく出来た「地区の音頭」から、地元出身有名作詞家の「地元市の音頭」、ようわからんが「東京音頭」「東京五輪音頭」「オバQ音頭」まで、事前に地区の公民館で開かれた、日本舞踊先生ご指導「両手を左右に振って、後ろに下がり片足トン」を受けて、…

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