第70回 おーめん

どんぐりまちの どんぐりびょういんで 6がつ 6にち あさ6じに おとこのこが うまれました。

「おやおや もう めをあけているよ」 せんせいが おどろきました。

ふつかめに 「まあまあ もう たってあるきだしたわ」 ふちょうさんが おどろきました。

みっかめに 「あらあら もう ことばを はなしたわ」 かんごしさんが おどろきました。

よっかめに おとこのこは いえに かえりました。

いつかめに おかあさんも いえに かえりました。


「おとこのこに なまえを つけましょう」 おかあさんが いいました。

「だみあんは どうだろう」 おとうさんが いいました。

「それは よいなまえですね」 おかあさんは うれしそうに うなずきました。


だみあんの おとうさんは どんぐりじんじゃの ぐうじです。 どんぐりじんじゃは あまもりする ふるい たてものでした。 あるひ おとうさんが けいだいを あるいていたら いぬがたちどまり 「わんわん わんわん」 ほえていました。 

おとうさんが こまっていると だみあんが いぬに かけよりました。

「おとうさん このいぬは ここほれ わんわん いってるよ」

「だみあんは いぬと はなせるんだね」

おとうさんは かんしんしながら すぐに ほってみました。 すると おおばんこばんが ざくざく でてきたのです。

「これで じんじゃを なおせるぞ。 ありがとう だみあん」

おとうさんは このいぬに ぽちと なまえをつけて かうことにしました。ところが ぽちは つぎのひに しんでいました。


だみあんが いろいろなどうぶつと はなせることをしって さる きじ いぬの 3びきが やってきました。

「だみあんさん ぼくたちを おにがしまに つれていって ください。 むかし せんぞがたたかった おにたちとの しんぜん こうりゅうかいが あります。 ぼくたちだけでは とおすぎて いけません。 おねがいします」 

だみあんは かれらを おにがしまに つれていって あげました。 3びきと おにたちは なんども おれいを いいました。 そして だみあんだけが いえにかえった そのひのよる おにがしまは かじになり なにもかもやけて みんな しょうそくふめいに なりました。


だみあんが いえに かえるとちゅう うみべで こどもたちが かめを いじめていました。「たすけて たすけて」

だみあんには かめのこえが きこえました。 そこで おにからもらった こんぼうを こどもたちにあげて かめと こうかんして もらいました。

「ありがとうございます おれいに りゅうぐうじょうへ つれて いきましょう」

りゅうぐうじょうで しんせんな さしみを ごちそうになった だみあんは みっかめのあさ いえに かえりました。 そのひのよる りゅうぐうじょうの ちかくに かいようとうき されていた ほうしゃせい はいきぶつが こわれて りゅうぐうじょうは ほうしゃのう おせん されてしまいました。


だみあんが うみからあがると しらないけしきに かわっていました。 どんぐりじんじゃの ばしょにいくと おとうさんも おかあさんも いません。 だみあんは おどろき おおごえを あげました。

「うわぁ なんてことだ」

どんぐりじんじゃは じゅうじかのある きょうかいに なっていました。

おしまい


おにがしまで みんなと きねん しゃしんを とったよ

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