第62回 こってりの手前味噌を召し上がれ

※冒頭から手前味噌が流れます。ストレスを感じたら通読をお控えください。


初期の『昭和の香り日記』を読み返し、ここで自己批評してみよう。

この頃はとても短い文章だ。しかし筆者の鋭い視線は黒部峡谷のように恐ろしく深い。

差し挟まれた絵は今より稚拙だが、笑いと、社会問題を風刺。さながら現代版『国宝・鳥獣人物戯画』。

音楽、映画、歴史、動物とテーマは多岐にわたる。一人称で語る「日記」から遠大で深淵なユニバースの一端を垣間見られる。

激動の昭和半ばから筆者の成長と共に関わる「人、物、事」を、読者が追体験するかのような文筆力。故に「令和の映像化不可能作品」と思われる。

不当な人事異動で島流しに遭った人には「心の糧」として推奨。

このように初期『昭和の香り日記』は、日常生活において、ビジネスシーンで、或いは教育勅語として利用できるだろう。とりわけ読者に対しての貢献は、今回の自己批評が「白昼夢とは、なんぞや」を実感を伴う理解で示せたことにある。


卒業生に贈る言葉(表)

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卒業生に贈る言葉(裏)

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