第48回 どうしてかな。なんでかな。
台所で遅めの昼食を終え、店内の接客椅子に座り、誰もいないとちょっと寝る。それが私の午後のルーティン。この時、西日が、東の窓から射し込みます。自然の摂理に反する現象は、向かい側南北2棟、高層ビル窓ガラスの反射光。日差しの角度や時間の長さが、四季折々変化します。(♪ 今は まだ秋 誰も いない店 ) のこの時期は、南棟中層階・右端から左斜め下へと光の移動です。「東の窓から朝日と夕日も入る、サステナブルCD店」は、お客様は気づかない私どもの訴求力のひとつ。そして「あと僅かで今年も終わる」と、私は寝ながら感じ取ります。
国内外で今も歴史的な出来事が続く、2022年干支の年。私の視点で印象に残る事柄を振り返ると、春と秋に連日報道の続いた大きな事故がありました。家族を不慮の事故で亡くされた特定の遺族の方が、幾度もテレビや新聞取材に応じられています。でも私はこの方々の言動に、違和感を覚えました。「プリウス上級国民暴走事故」「衆議院小選挙区山口2区殺人事件」で、ともに妻子を亡くされた遺族の方の報道対応からは感じなかったことです。「どうしてかな。なんでかな」。前者の方々は、婚約指輪とかメールの往信内容とか、故人のプライベート部分も盛んに公開され、私は「親だからといって、そこまで第3者へ知らす必然は全くないと思うし、知りたくもない」と、反発を感じました。後者の方々の言動は、一個人の事故・事件を、社会全体の問題へと大きく変えていき、共感を覚えました。私はそう、「凡庸なあまのじゃく」なのです。
もう一つ印象に残る事柄としては、今年の夏頃から継続的に流れる「たたくより、たたえ合おう。」ACジャパンのCMです。レジで会計にまごつく高齢の女性、後ろに並ぶ怖い顔のお兄さん、店員他皆がラップで、歌で、片手を振り「見た目で判断してはダメ」「お互い寛容な気持ちで」「ビバ!! リスペクト」賛歌。この感覚、私は受け付けることが出来ません。「どうしてかな。なんでかな」。同じ感覚が、地元政治家の活動チラシで、地域住民とボランティア活動をしている議員の写真を見た時、家族葬と国葬と県民葬と3度の葬儀で彼岸へ渡られた元国会議員のSNSトップページに現在も残る「畑で議員と農家の人が向き合ってお辞儀」の写真を見た時にありました。「なにやら偽善」。この感覚です。私はそう、「処世の道から側溝に落ちた大人」の見本なのです。
[2023年の抱負]「ちいかわ」のように、愛されキャラになりたいです。
時差ぼけが治らない、インバウンド客のドラキュラ
ノルディックサウンド広島
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