第28回 特集・高齢者施設は今。その後

[解説] 世界エルダリィ・ピーポゥ選手権大会とは、4年ごとに開催の国際スポーツ競技大会。現在の組織委員会長はハイドン侯爵。各国選抜80歳以上の選手がフルマラソンなどで競う、まさに命がけの大会である。今年は日本で開催。国内スポンサー企業の特別協賛により、メダル獲得の日本代表選手には、今後年金支給額が増額される。開会式に先立ち ”送り火のリレー” が47都道府県を巡っているが、コロナ感染拡大地域での沿道リレーは中止され、”トゥースキス”のセレモニーだけが実施されている。

「行く先を案じる土砂降りの雨。落ち葉に乗った蟻が排水溝に流されました。”トゥースキス” 式典会場『枯草場の蛍 落武者の間』から中継です。『枯草場の蛍』は国内で唯一、仏ヨクシラン5つ星の高齢者施設で、『いつかは入りたい高齢者施設』第1位にも選ばれています。ソープレスソープ小出副理事長は日本の文化に魅せられ、『落武者の間』には自らが収集した曰く付きの古い甲冑が並んでいます。この部屋はSNSでも『映える高齢者施設』と話題です。さて画面には、現代美術家なめろう氏が制作した炬火台が映りました。大文字焼きをモチーフに”勇気””元気”を表現。残念なことに、私には立体化した漢字の”大”にしか見えません。さぁ、いよいよ”トゥースキス”が始まります。

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最初の”トゥースキス”は『枯草場の蛍』最高齢入居者、大正生まれの薩摩モズクさんと本庄ボラ吉さんです。お二人は現在交際中で、お揃いの数珠をつけています。今、緊張の面持ちで入れ歯を外しました。向き合います。ぷるぷる震える手で入れ歯と入れ歯をくっつけました。この瞬間、1世紀を超えて生き抜くお二人が ”トゥースキス” を成し遂げたのです。

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感動の余韻が残る中、”トゥースキス”は次のグループに引き継がれました。お待ちください。セレモニーが中断したようです。施設内が騒然となっています。もう少しお待ちください。え~手元に入った情報ですと、施設の屋根裏で飼っていたカマキリが逃げ出しました。このカマキリは体長約3.5mのメスのカマキリで、繰り返します、このカマキリは体長約3.5mの巨大なメスのカマキリで、肉食です。人を襲う可能性があります。周囲に警戒してください。見つけても決して近づかないで下さい。新しい情報が入りました。カマキリの名前は”みどり”で、性格はとても温厚。施設の稲刈りや草刈りを、いつも手伝っていたそうです。こちらから危害を加えなければ、人を襲いません。安心してください。先ほどから警察も捜索に加わりました。新たな情報です。天井裏で幾つもの巨大な卵鞘が見つかり、カマキリの幼虫が無数出てきました。そのまま集団で移動を始めたようです。ここにも入ってきました。まるで動く絨毯です。場内にいる人が逃げ回っています。あっ、ひとりこけた。一瞬でカマキリに覆われました。うわっ、こっちにも来たぞ。うわっうわっうわっ助けてくれ、た・す・け・て・く・れ。こんなおもてなし、やだぁ~」。

推奨 2020 “トゥースキス” ポーズ

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