第2回 グラタンと私

ノルディックサウンド広島 7月4日

始まりはグラタンでした。エビかマカロニだったかは覚えていません。おそらく6歳の頃だったと思います。《未知との遭遇=グラタン》は、《お好み焼き 肉・卵・うどん入り》が日常の私には、衝撃的な食べ物でした。

広島アンデルセンの記憶は、生まれて初めてグラタンを食べた場所として始まります。東京・青山ではなく、広島が発祥のアンデルセン。被爆した大正時代の旧帝国銀行広島支店の建物を、改築・増床・耐震化で店舗として営業。しかし、老朽化とさらなる耐震化の必要性で、全面建て替えとなりました。

2年間の工事期間を経て、先日、工事中に覆っていたフェンスとシートがはずされ、本通り商店街の中心地に新しい建物が現れました。正面(北側)と東面の12階は、旧帝国銀行の完成当時のイメージを、利用できる被爆外壁の一部を修復し、復元しています。上層階と南面は、洗練された現代建築。正面と南面とでは印象が全く違いますが、重厚な大正時代のデザインとの調和がとれた、とても素晴らしい建物です。

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美しさがわかるでしょうか。

1階には焼きたてのパンが並ぶのでしょう。

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おいしさが伝わったでしょうか。

私にとっての広島アンデルセンは、グラタンでした。しかし、北欧の食と文化・ライフスタイルを提案する、地元広島人自慢の美味しいパン屋さんとして、皆さんご存知ですね。

新しい広島アンデルセンは、コロナ感染症対策により、当初は1階・2階のみの営業で、81日オープンです。

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